所在地:天台宗 華林山 慈恩寺境内 (さいたま市岩槻区慈恩寺) |
十三重霊骨塔には、中国の古典『西遊記』でおなじみの三蔵法師玄奘の遺骨が分骨され、安置されています。
玄奘三蔵法師といえば、かの「西遊記」によって人々に親しまれている名僧であり、また経典を求めて遠く天竺(インド)まで苦難の旅路を続ける法師を助けて、妖怪相手に大活躍する「孫悟空」は誰しもが知っているヒーローです。
ところがこの仏教史上「玄奘以前に玄奘なく、玄奘以後に玄奘なし」と云われた大偉人の霊骨が、慈恩寺に奉安されていることを知る人は意外に少なく残念なことです。
とのパソコン情報を得て早速尋ねて来ました。
昭和17年12月、第二次世界大戦のさなか、日本軍が中華門外で、石棺を発見。日中両国の専門家が調査の結果、玄奘三蔵法師の頂骨そのものであることが確認されました。
玄奘塔完成の式典の際、「法師は仏教の一大恩人であり、日中の仏教徒が永遠に法師の遺徳を大切にしよう」という趣旨で分骨され、霊骨は日本にもたらされることになりました。
霊骨は芝の増上寺~蕨市三学院~(疎開して)昭和19年12月慈恩寺へ
昭和56年 奈良薬師寺へ分骨。現在に至る。
私は昭和53年、父見道の後を承けて慈恩寺第五十一世を継ぎました。
思えば昭和25年玄奘塔建設の折、塔内へ霊骨を奉安したのも私なら、
薬師寺様へのご分骨で解塔申し上げたのも、更には水晶の壷を開いて霊骨を分骨申し上げ、
再び奉持して塔内へお納め申し上げたのも私であります
慈恩寺山門と本堂です(慈恩寺は坂東12番札所です)
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